2月12日にmarilouをリニューアルオープンした。
開店して8年目、ずーっと独りで店を切り盛りしていた妻と一緒に店に立つようになった。
そして9年目を迎えて、僕がこの店を受け継いだ。
ものすごく怖かった。
本当にいいお店だったから。
marilouという名前はすごく大きなものだったから。
妻が後ろに控えてるとはいえ、自分が前に出ていろいろやるというのが本当に怖かった。
何度もやりたくない、やめる、を繰り返した。
一時期は、本当に店をたたんでまったく新しいことをやろうということにようか、なんて話も出た。
一度気持ちの中ですべてを捨てた。
そこからいろいろと考えて考え抜いた末、やはりあの場を続けていこうと思った。
自分にとってもあの場所は大切なものだったし。
もちろん、妻にとってもそうだし。
何よりも今まであの場所に来てくれていた人たちにとっても、やっぱり大切な場所だと思うし。
そして、自分たちがこれからやって生きたいことを考えたときに、marilouという場所はとても大事なコアとなるものに思えた。
再スタートに当たっては、いろいろと考えた。
が、まぁ過ぎたことなのであんまり覚えていない。
終わったことはどうでもいいのだ。
余談だけど、僕はあまり過去のいいことも悪いこともほとんど記憶がない。
いわれれば、あーそんな気がする。
ぐらい。
記憶力が悪いのか...
と思っていたのだが、愛さんのこの記事を見て納得。
記憶力が悪いわけではないのだよ。
ということにしておけ。
で、着々と準備を進めていたわけだが、前に進みたくない自分がめちゃくちゃ抵抗した。
すごかった。
あれだけ、構想段階ではノリノリだったくせに、いざとなると動かない。
まぁ、育児と家事でてんやわんやだったので進みが悪いということはあったけど。
オープン数日前からがまたすさまじかった。
いつもならやらかさないようなミスを連発。
意識のパターンとして「失敗をする→俺はだめなやつだ→できない→だからやらない」という循環を繰り返していた。
最後はそんな自分がかわいくて、面白くて仕方なかった。
で、いざオープンして仕事を始めると、ちゃんとできるんだよね。
ようやく、何年も何年もはまり込んでいたパターンから抜け出すことができた。
このことはすごく自分の中で大きいことだ。
一番大きいのは、自己承認ができるようになったこと。
心から自分という存在はすばらしいと思えるようになった(思い上がりじゃないぞ)。
やればできるんじゃん!
って心から思えるようになった。
(またまた愛さんのブログだけどこの記事もいい。愛さんのブログは本当に面白いのでお勧め。)
これができるようになると、本当に楽。
物事もスムーズに進むし。
あーようやくここまで来た!
って感じ。
もちろん、ここまで来るのに、本当にたくさんの人のお世話になったし、心から感謝している。
でも、それもやっぱり自分だったから。
本当に、自分にも感謝している。
さて、marilou。
小上がりを作ったりと、いろいろと手を加えた。
ガラッと見た目が変わったと思うが、雰囲気だけは変えていないつもりだ。
結婚して4年間、妻の次にずーっと愛し続けて、ずーっと考え続けていたmarilou。
この店のことを妻の次に知り尽くしている人だと思っているし、妻よりも客観的に見てこれた部分もあるので、marilouとして外してはならないポイントもわかっているつもりだ。
うまく言葉にはできない部分もあるんだけど。
大切にしたかったことは、新しいコンセプトでもあるんだけど
「みんなたのしい、みんなうれしい」
自分たちが息子を授かり、いろいろと見る視点が変わった。
大人から、小さい子供まで楽しんで、喜んでもらえたらいいなぁというのは一番に考えた。
そして、ずーっとmarilouが大切にしてきた「本物を伝える」ということ。
食べること、生きること。
自分たちが気づいたこともあるし、ほかの人が伝えていることもある。
食べることやマクロビオティックはもちろん、自分たちがピンと来たいろいろな「本物」をつないでいける場になればいいと思っている。
内装もどんどんとシンプルになっていった気がする。
独りで店をボーっと見てると、さらにいい気が通ったなぁって感じがする。
見た目のすっきり感は、きっとmarilouがどんどんと研ぎ澄まされていっている証だと思っている。
でも、あんまり研ぎ澄まされすぎないで遊びの部分もちゃーんと残しておきたい。
って店のブログに書いたらいいのかなぁと思ったりもしたけど、まぁあんまり御託並べられてもあれだし。
あくまで自分の内心の吐露なので、お客さんでもここを見てくれている人もいるけど、まぁ来てくれた人になんとなくその思いが感じてもらえればそれでいいかな、と。
オープン直前に、ずーっと何年もお世話になっている僕の心の師匠的な人に近況報告を兼ねて久々にメールをした。
節目節目で、本当に自分に進む力をもらっている人なのだ。
これから一人で店をやっていくことになった、との僕の言葉に
「自分のステージだと思って楽しんで下さい。
予備校でも、お店でも、ライブでも、全て「演劇空間」みたいな部分があるからね。」
自分のステージ。
僕はずーっと「自己表現」をしている人にコンプレックスがあった。
何年も、何年も。
そしてここ数年でようやくその呪縛から解き放たれた。
生きていること自体が、自己表現なのか。
それが音楽という形となって表れる人もいるし、絵となって表れる人もいる。
今の自分は、カフェをすること。
そう捉えた。
生きる、っていいなぁ。
本当に、今このときに、すばらしい人たちに囲まれて生きている自分に感謝する。
みんな本当にありがとう。
リニューアルオープンの数日前、前に進むのが怖くて怖くて辛くて辛くて仕方がなくって、思わず涙をこぼした。
本当に本当に怖かった。
妻に向かって気持ちのすべてを吐き出した。
「たかやだから安心して任せられる、だからたかやの好きにしていいんだよ」
その言葉でようやく気づき、前に進む決心ができた。
妻には本当に感謝している。
「自己表現」することに憧れを持ち続けながら、でも変わることに恐れを抱き続けていた自分に新しいステージを用意してくれていた。
さて、自分は愛する人たちのために進むよ。
それは妻と息子だけでなく、これを読んでくれているあなたもだよ。
でも、marilouもステージのひとつでしかない。
まだまだ、いろいろなステージが待っている。
今年はまだ準備期間ではあるけど、すごいことになりそうだよ。
あ、あと今年はもう少し気軽にブログを書こう。
毎回こんなんだと重たいよね。
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